資本主義解剖2
3 搾取される側から搾取する側へ
(1) しかし、現在は前時代的な完全なる資本主義社会ではなく(例えば、現在の労働者は100年ほど前の紡績工場で働いていた女工達のように資本家からの徹底した搾取にさらされているわけではない)、修正が繰り返され、労働者が搾取されているとの強烈な被害者意識を持たない程度に薄められた修正資本主義である。そのため、私達は搾取されながらも、何がしかの金(生きていくに必要な額+α)を貰っている。
(2) そしてその搾取されながらも稼いだお金の一部を、今度は自分が投資することができる。
(3) それが例えば株券を購入し、株主になるという形を取っても構わない(別にどんな形でも構わないが分かりやすい例として) 。
(4) そうすると、今度はあなたが資本家として、その株式会社に働いている従業員から搾取する側にまわることになる。
資本家による労働者の搾取を批判したマルクス